浜松城

〜徳川家康の出世城〜



 「出世城」と呼ばれる浜松城。
現在の地に築いたのは、ご存じ徳川家康。
基本的には家康が初代城主と考えていいでしょう。
家康が織田信長・豊臣秀吉の天下統一事業に協力していた時の居城がここである。
生まれ故郷の岡崎城や幕府を開いた江戸城よりは、浜松城や駿府城といった静岡県の城の方が家康には思い入れが強いのかもしれない(ちなみに管理人は静岡県出身)。

 この城を舞台にしたのが、三方原の戦い。
相手は戦国最強の男・武田信玄。この戦いは、「家康生涯の負け戦」として言われているけど、逆に負け戦をフルに活用した点で、彼のすごさがわかる。
まず、最強の敵に立ち向かった勇気、そして、同盟を守り通した誠実さである。
また、この時信玄は、わざと浜松城を素通りし、家康を城外におびき出した。
同じ方法で家康は関ヶ原の戦いに際し、石田三成を大垣城からおびき出している(これについては、三成は最初から関ヶ原での決戦を考えていたという説もありますが)。
そういった意味で、非常に重要な城といえる。

 仮面ライダーストロンガー第19話「怪談・呪われた古城」は浜松城が舞台になっており、「我はこの城と共に討ち死にせし、この城の主。」といって亡霊(実は奇械人毒ガマ)が登場する。
演ずるは仮面ライダー1号(中身)やデストロン大幹部ヨロイ元帥でおなじみの中村文弥氏。
浜松城で討ち死にした城主って誰?
しかも、着ている甲冑はどう見ても足軽・雑兵クラスのもの。
今改めて見てみると、結構いい加減な演出である。


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