タイガージョー(快傑ライオン丸)




 主人公
イオン丸のライバルとして登場するタイガージョー・虎錠之介。
大魔王ゴースンから授けられた銀
砂地の太刀で変身する。

 ライオン丸との勝負は主なもので5回行われた。
第1戦の勝負では右眼を貫かれて敗退。
タイガー霞返しを編み出しての第2戦では見事ライオン丸に勝利した。
ライオン飛行返しを編み出したライオン丸との第3戦では互いの眼帯とベルトを切り落として引き分け。
魔剣隼斬りを編み出しての第4戦では双方滝壺に転落して引き分け。
第5戦ではドクロ仮面に妨害されて決着がつかなかった。

 勝負を重ねるうちにライオン丸との間に不思議な友情が芽生えた。
純粋な勝負を望むタイガージョーは手段を選ばないゴースン一味と距離を置くようになる。
最終的にはゴースンを敵とし、獅子丸達と行動を共にするようになる。
53話で単身ゴースンに挑むが、ゴースンサンダーで左眼を潰され、盲目となるもさらにゴースンに突進、ゴースンサンダーでガンドドロの元に吹き飛ばされる。
「死にたくない・・・ゴースンを倒すまでは!」ガンドドロは制裁を加えるように一発ずつ銃撃を与える。
タイガージョーは
最後の突撃をするが、分身によってかわされ、とどめの一撃を眉間に受けた。
駆けつけた獅子丸に「お前との勝負、預けっぱなしになってしまったな・・・。そろそろ先に逝かせてくれ。」と言い残し、息絶える。
怒りに燃える獅子丸はライオン丸に変身、ガンドドロと戦う。
苦戦しながらも、タイガージョーのマントの応援もあり、ガンドドロを倒す。




 虎錠之介を演じた戸野広浩司氏(右)はロケ先での事故で急死。
錠之介役は福島資剛氏(左下)に交替する。
当時小学校の低学年であった管理人は、中学生の姉から「タイガージョーの人が死んだ。」という話は聞いていたのだが、テレビを見てそれほど違和感を感じた覚えがない。
その年齢なので、変身体しか注目していなかったのか、衣装と眼帯、それに髪型が同じなので、顔の違いは気にならなかったのだろうか。


 後番組の「風雲ライオン丸」では「タイガージョーJr.・虎錠之進」として復活する。
タイトルは「生きていたタイガージョー」。
本人は「俺の兄貴は虎錠之介とか言っていたが、あいにく俺は名前を忘れてしまった。」と言っている。
「虎錠之進」はエンディングテロップのみ
、「虎錠之介」「虎錠之助」と変わっていく。
劇中では一貫して「錠之すけ」と呼ばれている。
ちなみに本人の名乗りは
「名無しの権兵衛」である。
「快傑」第
40話で高取城の武士に名を聞かれたシーンを思い出すのは管理人だけではあるまい。
この回は戸野広浩司氏最後の出演
(声は池田勝氏)でもある。
「タイガージョー
Jr.について変身の掛け声が「タイガージュニア!」のみで、劇中では一貫して「タイガージョー」変身後の名乗りも「タイガージョー推参」である。
前述のセリフも、一般的には「兄の名が虎錠之介」と解釈されているが、「兄に虎錠之介と呼ばれていた」という解釈もできる。
「快傑」と「風雲」は基本的には別世界なので、錠之介だろうと錠之進だろうと関係ないと言われればそれまでだ。
それでも、「快傑」の世界では壮絶な死を遂げた錠之介が「風雲」の世界では生きていて活躍していたと思うと、何か救われたような気がする。

 「風雲」では、錠之介同様死んだはずの快傑ライオン丸客演している
この2点については、特に連続性を見るということはされていないようだが、管理人としてはもっとここに注目したい。
すなわち、「風雲」の世界では、タイガージョーも快傑ライオン丸も生存していたのだ。
共に力を合わせてゴースンを倒したのかどうかまで踏み込むのは止めておくとして、平和な時を過ごす二人が、別の「ライオン丸」の噂を聞き、まずは快傑ライオン丸が様子を見に行った。
そこで快傑ライオン丸は、傷つき倒れた風雲ライオン丸を助け、刀が折れていた風雲ライオン丸に金砂地の太刀を授けた。
しかし、金砂地の太刀を手放したということは、忍法獅子変化ができなくなったことを意味する。
そうなると、風雲ライオン丸のサポートという役割に支障を来すことは明かだ。
そこで今度はタイガージョーの出番となる。
今までの自分と区別するため、「弟」と名乗った。
久々の変身で、掛け声もさすがに「ゴースンタイガー!」とは言えないので、「タイガージュニア!」とした。
「弟」でありながら「ジュニア」という矛盾も、こういった事情だと考えれば納得できるのではないだろうか。



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