シャドームーン(仮面ライダーBlack)


 

 

 

 

 

 

 

 

 仮面ライダーBlackことブラックサンと並び、悪の秘密結社ゴルゴムの次期創世王として改造された世紀王シャドームーン。
「悪の仮面ライダー」というべきその存在は、仮面ライダーシリーズのライバルキャラとしては最高級に位置するのではないだろうかと思われる。

 その正体は主人公Blackこと南光太郎の親友秋月信彦。
信彦の妹杏子と恋人克美の存在もあり、Blackはシャドームーンと戦えない。
第47話の決戦においては、一進一退の戦いを繰り広げるが、創世王によって信彦の姿に戻されたため、躊躇したBlackの一瞬の隙をつき、Blackを倒した。
その後、クジラ怪人に蘇生されたBlackとの最終決戦(第51話)では、Blackのマシン・バトルホッパーを奪って攻撃する。
しかし、自我意識を取り戻したバトルホッパーの体当たりを受け、さらにその隙にライダーキックを受け、敗退する。
二度の決戦とも全く対等な戦いではなく、常にどちらかがハンディキャップを背負っているという感が残るものであった。
そのため、一体どっちが強いのかわからないのである。
管理人としては、ライバルキャラはこうあってほしいという、まさに理想像であった。この辺はキカイダーとハカイダーの関係に通じるところがあると思う。

 続編・仮面ライダーBlack RXにおいて復活、RXと二度にわたって戦う。
シャドームーン復活と聞いて、管理人は、最終回で圧倒的なパワーのクライシス皇帝に対し、二つのキングストーンを手に入れたRXが挑む、という展開への伏線かと期待した。
しかし全然関係なく、皇帝も別に強いという印象もなく終わってしまった。
偉大なライバルは復活すると悲惨な末路をたどるという東映ヒーロー物によくあるパターンになってしまった。
ZOとJが共演するスペシャルでも、単なる悪役として登場していた。
名キャラを何回も使いたい気持ちはわからないでもないが、必要以上に使い回して価値を下げるのはやめてほしいと思う。


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