仮面ライダーX

「RS装置って一体・・・」


 「仮面ライダーX」における最大の疑問といえば、やはり「RS装置」であろう。
すべての物質をエネルギーに変えるということで、巨大ロボット・キングダークを動かすためのエネルギー源になるということだった。
それを開発した南原博士がGODから脱出し、設計図を9つに破って仲間の科学者に送ったことから、GODとXライダーとの間で設計図争奪戦が繰り広げられることになった。
しかし、装置に完成を待たず、キングダークが立ち上がってしまい、RS装置は単なる武器のようになってしまった。

 とりあえず見た限りでは、キングダークが本格的に活動するのは設計図が全てGODの手に渡った最終回のみで、それ以前は立ち上がってはいるものの、動き回ったりしている訳ではない。
RS装置ナシでも立ち上がる程度はできるが、本格的に活動するためにはRS装置が必要ということだろうか。
ということは、それほど矛盾してはいないのではないだろうか。

 むしろ私としては、GOD総司令の正体が、Xライダーこと神敬介の父・啓太郎の親友の呪博士ということの方が釈然としない。
呪博士が総司令なら、啓太郎はその正体に感づいていなかったのだろうか。
となると、呪博士はGOD総司令ではないのではないかという思ってしまう。
最終回で呪博士は、「儂がGODであり・・・」と言っているのであり、「GOD総司令」と言っている訳ではない。
そもそもGOD機関は、世界の対立する大国が密かに手を組み、日本を破滅させようという組織だったはずなのだが、キングダーク登場あたりから、従来の悪の組織と同じようになっている。
察するに、GOD総司令はある時期にGODの運営を呪博士に委ね(ある意味トカゲのシッポ切りのように押しつけ)、自身は新しい動きに入ったとも考えられないだろうか。
第34話において、キングダークはRS装置の設計図をすべて獲得したタイガーネロを、GOD最高幹部に「推薦」すると言っている。
ということは、この時点ではキングダークにGODにおける人事決定権はないということになる。
となると、RS装置が完成し、キングダークが動けるようになった段階で全権を呪博士に委ねたというところか。

 「仮面ライダーアマゾン」最終回においてゼロ大帝は、「儂は支配者としてガランダーやゲドンなど全ての悪の団体を支配・・・」と言っていた。
GOD総司令は新たな悪の組織へと動いたのだろうか。
そういえば、GOD総司令と支配者は同じ声(阪脩氏)だった・・・。

 
 
雲のコーナーTOPへ

言いたい放題TOPへ